最近めっぽう使用するのが減っていますが、音楽制作や動画編集ではMac Proを使っています。
未だに音楽スタジオでは、このタイプのMac Proを使っているスタジオが多いです。
しかしこれももう10年前のPC…
僕は動画編集でFinal Cut Proを使っているのですが、少しグラフィック性能が足りませんでした。
そこで今回、自宅のMac ProのGPUをRadeon Vega56にしてみました。
Vega56の導入にあたりいくつかつまずくことがあったのでその紹介を出来たらなと思います。
自宅のデスクトップPC
![](https://dryouli.com/wp-content/uploads/2020/01/s-l300.jpg)
自宅でMac Pro 2012 Midを使用しているのですが、
もう10年近く前のPCです。
なのですが、サーバ用のCPUであるXeon E5645が2機搭載されており、メモリもDDR3ですが20GBあります。
「まだまだ現役で動いてくれるはずだ!」
と思っていますが、標準搭載のGPUが
Radeon HD 5770でしたので、
さすがに令和のこの時代の動画ファイルを編集するには
少し無理がある気がしました。
更にmacOS 10.14(Mojave)以降は
Metalに対応したグラフィックボードを装着しなければなりません。
HD5770はMetalに対応していないためアップデートができません。
僕のように古いMac Proをお使いの方は、
是非今回の記事を参考にしてください。
何のGPUを搭載するか
さて何のGPUを搭載しようかと調べていると、
Apple公式サイトでmacOS 10.14 Mojaveを
インストールができるGPU一覧がありました。
[blogcard url=”https://support.apple.com/ja-jp/HT208898″]
- Radeon RX 560
- Radeon RX 570
- Radeon RX 580
このあたりが金額とスペック的にもいいなと思ったので、
さっそく秋葉原に行って実物を見てみよう!
![](https://dryouli.com/wp-content/uploads/2020/01/radeonrx580-246x200-1.jpg)
ダサッ!!!!
どうしてもゲーミング系の製品て
こういうデザインになりがちですよね。
こういったデザインが好きな人、
そしてこういったGPUをデザインしている方には
大変申し訳ないのですが、Macに入れるには
ダサいなと思ってしまいました。
「本体の蓋を閉めればそんなのもう見えないからいいじゃないか。」
と友人にも言われましたが
無視して隣にあったVega 56を手に取りました。
購入しようと思っていた
Radeon RX 560
Radeon RX 570
Radeon RX 580
よりも上のグレードのGPUです。
金額は想定よりも上がってしまいましたが、
「これなら僕のMacに入れてやってもいいだろう。」
そう思ってVega56を購入することにしました。
早速開封して装着
早速かえって開封!
![](https://dryouli.com/wp-content/uploads/2020/01/11343864391467-300x225.jpg)
上がRadeon HD5770
下がRadeon RX Vega 56
早速Mac Proに取り付けよう!
と思いましたが、苦戦したのがここから先でした。
とりあえずそのまま取り付けて起動を試みたところ、起動しない。
当然なのですが、MSI Vega56のサイトを見たところ、
Vega56の消費電力が210Wとありました。
PCIeのみの75W電源ではどう考えても電力が足りてません。
補助電源ケーブルを買う必要がありますが、
どうやらMac Pro用の補助電源コネクタ(ロジックボード上)が
独自規格らしく、Mac Pro専用補助電源ケーブルが必要とのことでした。
![](https://dryouli.com/wp-content/uploads/2020/01/11343864323391-1024x768.jpg)
この専用ミニ6ピン – 6ピンケーブルを2本購入して接続をしてみました。
かすかに冷却ファンが回りましたが、起動はできませんでした。
PCIe(75W) + 6Pin(75W) + 6Pin(75W) = 225Wですので、
210Wは超えているはずですが足りていないようです。
というわけで6ipn – 8pinの変換ケーブルが必要になります。
すぐにこのケーブルを購入し、
PCIe(75W) + 8Pin(150W) + 8Pin(150W) = 375Wにアップグレード!
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3B9MB5+54KEB6+2HOM+BWGDT)
![](https://dryouli.com/wp-content/uploads/2020/01/11343864291471-1024x768.jpg)
電源コネクタをすべて埋める形にしたところ、
無事Macが起動してVega 56を認識していました。
電源の話
6ピン – 8ピン変換のケーブルを求めにPCデポへ行きました。
店員さんから
「結構特殊なケーブルなので置いていない。
それよりパワーサプライの容量は大丈夫ですか?」
と質問をされました。
自分はサーバ設計・構築系の仕事をしているので、その点も調べていました。
Mac Pro 2009/2010/2012の電源は共通で、
980Wだそうです。
かなりの大容量の電源ですので、
ハイエンドのGPUを積んでも電源の心配はいらないと思います。
結果的に早くなったのか
すでに手元にHD5770が無いので
スコアで比較はできませんが、
Final Cut Proを使用している限り、激しいカクツキなどはなくなりました。
Vega 56の購入を検討されている方、おすすめです。