みなさんこんにちは!有利です!
先日Pearlからこんな発表がありました。
Pearl 電子ドラム「e/MERGE」2020年6月20日発売決定!https://t.co/p7WKdNpyLN pic.twitter.com/45tsHLIvjh
— パール楽器製造株式会社 (@pearl_drum) June 9, 2020
一時期、発売が遅延するとの情報もあったので、結構待ち望んで居た人は多いのではないでしょうか?
今回は、そんなe/MERGEの強みと、e/MERGEのここってどうなの?ってところを解説していきたいと思います!
【e/MERGEって正直どうなの?】
①e/MERGEの進化したところ
e/MERGEの詳しい内容も書きますが、要約した内容も書きますので、機能の文章は読み飛ばしちゃってOKです。
[blogcard url=”https://www.pearlemerge.jp/#NaN”]
トリガー:WAVE TRIGGER TECHNOLOGY
※下に要約を書いてますので、読み飛ばしてOKです。
2つのプロセスを “MERGE=融合” させた革新的な技術。
今や伝説となったKORGの初代WAVEDRUM。その誕生時の完成度は多くのドラマーやパーカッショニストたちを驚愕させ、時として従来行なっていたパフォーマンスすら変えてしまうものでした。WAVEDRUMはプレイヤーの細かなタッチからダイナミックな表現まで感知し、サウンドを作り出します。それはまるでアコースティック楽器のように。「もしこの技術が精錬され、進化して電子ドラムのセットに応用されたら・・・。」 わたしたちは考え、ついにそれは実現しました。
WAVEトリガー・テクノロジーは、打点の変化からスティックの形状の違いまで、全てのニュアンスを音色として昇華させます。では、しばしば電子ドラムで障害となる処理速度はどうでしょう。WAVEトリガー・テクノロジーは、デジタル・オーディオの信号伝達と同等の速度を生み出し、現存するどの電子ドラムよりも高速なレスポンスを実現しています。そのスピードはリアルさに直結し、従来の電子ドラムにありがちな”遅れ”を感じることはありません。また、WAVEトリガー・テクノロジーは、プレイヤーが”リアルタイム”で生み出す生音を、あらかじめ録音された高解像度音源に融合させているため、あたかもアコースティック楽器を演奏したような、非常にスムーズなダイナミクスを実現しています。そのレンジの広さも、従来のサンプリング音源の電子ドラムとは全く違うレベルまで高められました。
※スネア・パッドとタム・パッドに採用。
- トリガーの質が向上し、レンスポンスが早くなった。
- 高解像度音源になり、鳴らせる音の幅が多くなった。
という感じですかね。
これは確かにYouTubeの動画を見ていても、小さいショット・大きいショットの差の表現が細かいなと感じました。
サウンド:e/MERGE MDL-1 Module
※下に要約を書いてますので、読み飛ばしてOKです。
シンプルなデザインと操作性、 そして性能はパワフルに。
音源モジュールは、電子ドラムにおける “核” であると考えます。それは、「Brain=脳」と表現されるように、全身をつかさどるものです。MDL-1 音源モジュールは、WAVEトリガー・テクノロジーの高速処理のために、電子ドラムの音源モジュールとしては特筆すべき、2つのマルチコア・プロセッサーを採用しています。また、プレイヤーが要求する高度でパワフルなパフォーマンスを実現しながら、ドラマーにとって最良であるシンプルな操作性も両立させています。
Pearlのさまざまなラインナップのアコースティック・ドラムの音色とKORGのエレクトロニックやワールドパーカッションの音色を組み合わせたキットは、ドラマーのイマジネーションのために、あえて音楽ジャンルではなく音色のイメージで分類され、カテゴリー・ボタンやダイヤルで、迷わずに選ぶことができます。アコースティック・ドラムの音色は今回新たに、MusicCityと呼ばれる米国ナッシュヴィルで録音されました。使われたのは、超一流のインターナショナル・アーティストご用達のレコーディングスタジオで、その臨場感は世界中を探しても、その広大な部屋でしか録れないものでした。選ばれたアコースティック・ドラムは、PearlのフラッグシップであるReferenceシリーズやReferencePUREシリーズから、ヴィンテージサウンドを彷彿とさせるシングルヘッドのWOOD-FIBERGLASSシリーズやアクリルシェルのCRYSTALBEATシリーズまで、そのサウンドは名だたるPearlアーティストの演奏で親しみがあるものでしょう。スネアドラムもそれぞれの製品の開発コンセプトを完全に理解した上で、ベストのヘッド、ミュート、チューニングとともに、”生音”の状態から緻密な音作りが施されました。これはPearlがアコースティック・ドラムを自社開発・製造している強みです。
機能面では、ドラム・キットに内蔵エフェクトやピッチ変更等のカスタマイズを行ったり、数時間の演奏を内部メモリーに録音したり、クリック付きのトラックに合わせて演奏したりすることが可能です。また、メインのマスターアウトL/Rに加えて8系統のダイレクトアウト、独立したコントロールノブに連結したヘッドホン端子、外部入力端子も備えています。使いやすくシンプルでありながら、プロレベルのレコーディングやライヴパフォーマンスにも対応しています。さらにMDL-1音源モジュールを魅力的にしているのがAMBIENCEフェーダーです。KORGのハイエンド・ワークステーションKRONOSからインスパイアされたこの機能は、ノブではなくフェーダーにすることで直感的にアンビエンスの割合を調整できます。広大なスタジオで録音された本物の空気感は、デジタルで人工的に合成されたものとは決定的な違いがあり、内部メモリーにそのまま贅沢に記録されています。NATURALカテゴリーのサウンドは、EQやコンプレッサーが無駄に加えられていない、慣れ親しんだアコースティック・ドラムの生音そのもの。もしあなたがドラムを愛しているなら、e/MERGEのサウンドは、決して期待を裏切りません。
- モジュールのスペックが向上した
- アメリカのすごいスタジオで録音ができた
- Pearlのハイエンドのドラムセットを録音した
- EQ/コンプを使わない、生ドラムのままの音源がある
さっきのWAVE TRIGGER TECHNOLOGYでもありましたが、レスポンスの速さや音の幅を広げるためには、モジュールの進化は必須ですね。
2つのマルチコア・プロセッサーを採用しているとのことですが、これは流石にハードウェア音源のコア数の常識を超えてますね。
別の記事でみましたが、4コア + 2コアの仕様になっているようです。
そして一番驚いたのがこちらです。
NATURALカテゴリーのサウンドは、EQやコンプレッサーが無駄に加えられていない、慣れ親しんだアコースティック・ドラムの生音そのもの。
確かにYouTubeのデモ音源では、かなり生っぽいサウンドだなと思いました。
アメリカの高品質な環境で録っているとのことですが、EQ/コンプなしでOKなサウンドを出してきている以上、やはりクオリティはかなり上がっているといえます。
ヒット感:PUREtouch Electronic Pad System
※下に要約を書いてますので、読み飛ばしてOKです。
驚くほどリアルな 打感とサイズ。
電子ドラムの打感についてよく聞かれる不満は「メッシュヘッドだけだと弾みすぎる」、逆に「ラバーだと弾まなさすぎる」といったものでした。もし電子ドラムをアコースティック・ドラムを叩くための練習に使うのであれば、打感が違うと悪い癖がつき、逆効果になってしまいます。PUREtouchパッド・システムは、PearlとKORGのエンジニアたちが試行錯誤した結果、ドラマーにとって最良の打感を実現したものです。メッシュヘッドの下には、さまざまな形状と硬度の材料が最大6層も重ねられています。(Patent Pend.)この構造は打感だけでなく、音色にも貢献しています。全く同じアコースティック・ドラムセットの音が叩く人によって変わるように、PUREtouchパッド・システムとWAVEトリガー・テクノロジーのコンビネーションによって、e/MERGEの音色は十人十色、無限大に変化します。
これは電子ドラムとして画期的なことです。センターからエッジにかけての倍音の違い、リムショットのスティックの角度によるニュアンスまで、圧倒的な表現力を発揮します。もちろんドラムキーを使ってお好みのテンションにすることもでき、オープン・リムショットとクローズド・リムショットは、なんのギミックもなく表現可能です。口径14インチのスネア・パッドのサイズが多くのドラマーにとってベストであることは言うまでもありません。これまで数え切れないほどの電子ドラムユーザーが、その打感とサイズの違和感に悩まされてきました。ナチュラルな打感とサイズ、それに加えて広いダイナミクス・レンジを生み出すPUREtouchパッド・システムとWAVEトリガー・テクノロジーのコンビネーションは、まさにPearlとKORGが作り上げた新しいスタンダードとなるでしょう。
- 独自にヘッドを開発し、リアルなヒット感を出すことができた
- 生ドラム同様、叩く位置によって細かく音が変わるようになった。
このPUREtouch Electronic Pad Systemが、今回のe/MERGEの一番の進化かなと思います。
メッシュヘッドの下には、独自開発した6層もの素材が重なっており、リアルな打点を表現することができるようです。
これは電子ドラムを持っている人はわかると思いますが、やっぱり電子ドラムと生ドラムは別物という意識があったと思います。
しかし、このe/MERGEの発売を機会に、電子ドラムの常識は間違いなく変わります。
【e/MERGEって正直どうなの?】
②e/MERGEの強み
生ドラムに近づいた
間違いなく、生ドラムに近づいています!
よく「電子ドラムなんてオモチャだよ」という方もいました。
- 叩けばいい音がなる
- メッシュは跳ね返り過ぎる
- ラバーは跳ね返らなさ過ぎる
- 生ドラムと口径が違いすぎる
例えば、単純に生ドラムと同じ口径のシェルを使っていたり、生ドラムの微妙な音を録音しており、より一層生ドラムに近づくことができていると思います。
生ドラムは叩けないけど、ある程度消音・防振された生っぽいドラムセットを叩きたい。
という方には良い商品かなと思います。
音源のクオリティ
もはや散々話しましたが、音源のクオリティはかなり上がっていると思います。
YouTubeの動画を見ても、本当に生ドラムを叩いてるかのような感じに見えます。
個人的には、スネアの音が特に生っぽくなったなという印象があります。
しかし一方で、音源次第では「これは電子ドラムっぽいなぁ」と思う音源もありました。
単純にプロの方の叩き方が洗礼されすぎて、同じ音が出ているという可能性もあります。
好みに合った音色を使うことで、練習や制作活動に活かすことができるのではないかと思います。
【e/MERGEって正直どうなの?】
③e/MERGEのがんばってほしいところ
消音性・防振性
ATVの発売あたりから「生ドラムっぽい感じを求める!防音・防振はしょうがない…」という風習になってきましたよね。
多分、e/MERGEも音はかなりうるさいと思います。
まあ正直このグレードの電子ドラムを購入する方は、騒音・振動もクリアしている方々だとは思いますが、音はなかなかにうるさいと思います。
モジュールの操作性
電子ドラムの音源モジュールって、どうしても物理ボタンと小さい操作ウィンドウになってしまいがちですよね。
ソフトウェア音源のような、グラフィカルなユーザーインターフェースになれば、操作がしやすくなるかなと思いました。
個人的に、こういうタイプのウィンドウ操作って好きじゃないんですよね…
Addictive Drumとか触り慣れてしまったので、そっちの方が便利だなと思います。
おそらくソフトウェア音源同様のユーザーインターフェイスを搭載すると、CPU・メモリを消費するのでレイテンシが発生してしまうのかなと思います。
難しい問題ですが、グラフィカルユーザーインターフェイスなど、操作性の向上は今後も検討していただきたいです。
シンバルはイマイチ?
今回の音源は、ドラムメーカーのPearlだからこそできるタイコの音の細かさが出ているかと思います。
しかし、シンバルの方はどうでしょうか?
シンバルに関しての要望って、どうしてもチョークに偏ってしまうかと思います。
シンバルは基本的にクラッシュが中心ですが、ここまでトリガー・パッドが進化したのであれば、シンバルの音色の細かさもほしいなと思いました。
※もしかしたらどこかに記述があるかもですが、見当たりませんでした。
なかなかYouTubeのデモ動画では、シンバルにフォーカスが当てられにくいです。
一番シンバルに関してわかりやすいかなと思ったのが、力武誠さんの動画でした。
優しく叩いても「ガシャーン!」と鳴ってしまうのが、電子ドラム感が強い印象です。
まとめ:e/MERGEって正直どうなの?
記事を見ても、デモ動画を見ても、e/MERGEは正直めちゃくちゃ進化してると思います。
KORGとの共同開発で、アナログとデジタルのいいとこ取りな電子ドラムかなと思いました。
今後はシンバルメーカーも入れてあげてほしいなと思いました。